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【プロに聞く】フライパンを長持ちさせる選び方&使い方のコツ

新しいフライパンを買っても、使っていくうちに食材がくっついたり、焦げつくようになったりした経験はありませんか?使い方にもよりますが、一般的にテフロン加工などのコーティング加工が施されたフライパンの耐用年数は、毎日使うと約1年、数日置きまたは大切に使って2〜3年が平均といわれています。それよりも短いという場合は、もしかしたら選び方や使い方が間違っているのかもしれません。
そこで、料理家の風間章子さんに、フライパンを長持ちさせる選び方と使い方のコツを教えていただきました。

長持ちするフライパンの特徴とは?

自身が主宰する料理教室などで、毎日のようにフライパンを握る風間さん。特にコーティング加工が施されているフライパンは、焦げつきが少なくお手入れが簡単という便利さゆえ、登場頻度が高いといいます。頻繁に使い込むことで、コーティングが劣化していくのは避けられないそうですが、少しでも長く使えるフライパンを選びたいもの。長持ちするフライパンには、どのような特徴があるのでしょうか?

「一生ものとして使うのであれば、鉄や銅、ステンレス、アルミニウムのような素材で作られた、コーティング加工されていないフライパンがいいでしょう。ただ、どれも使うときにコツが必要だったり、お手入れが難しかったりするので、一般のご家庭には不向きのように思います。誰もが扱いやすく、お手入れもしやすい物となると、やはりコーティング加工されたフライパンがおすすめです」

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コーティング加工とは、フライパンの調理面を特殊な素材でコーティングすること。主な加工法には、次のような種類があります。

・フッ素(テフロン)加工…フッ素樹脂でコーティングしたフライパン
・マーブルコート加工…フッ素樹脂に大理石を混ぜてコーティングしたフライパン
・ダイヤモンドコート加工…フッ素樹脂にダイヤモンドを混ぜてコーティングしたフライパン
・セラミック加工…セラミックでコーティングしたフライパン

風間さんによると、フッ素(テフロン)加工<マーブルコート加工<ダイヤモンドコート加工<セラミック加工の順に、耐久性が高いそうです。

「コーティング素材の違いは、耐久性の違いに表れます。安価な物から高価な物まで、フライパンの価格はさまざまですが、やはり値段が高い物のほうが丈夫で長持ちします。
コーティング加工されたフライパンの中で、最も耐久性に優れているのはセラミック加工です。欠点としては、陶器なので衝撃に弱く、表面に硬い物を落とすと割れてしまう可能性も。そういった意味では、フッ素(テフロン)加工よりも耐久性に優れ、調理面が割れる心配もないマーブルコート加工やダイヤモンドコート加工のフライパンが、トータルでバランスがいいように思います」

フライパンを長持ちさせる6つのコツ

どんなに耐久性に優れたフライパンを選んでも、使い方が間違っていては元も子もありません。というのも、風間さんによれば「フライパンが長持ちするかどうかは、お手入れの仕方次第」だからです。

「基本的なことですが、フライパンを購入したときについてくる取扱説明書、皆さんは読んでいますか?意外と読まずに捨ててしまう方が多いんですよね(笑)。でも、実は取扱説明書には、フライパンを長持ちさせる上で必要な情報がたくさん書いてあるんですよ。新しいフライパンを買ったときには、必ず目を通してほしいと思います」

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思わずドキッとした読者の方も多いのではないでしょうか?
でも、ご安心ください。ここであらためて、コーティング加工されたフライパンを長持ちさせる使い方のコツを、風間さんに教えていただきました。

1. 調理面に傷がつきにくい調理器具を使う
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「料理をするとき、大半の方が菜箸やヘラ、フライ返しなどを使うと思います。実は、普段何気なく使っているそれらの調理器具が、素材によっては表面を傷つける原因になっていることがあるんですよ。フライパンの表面を傷つけないために、理想的なのは木製やシリコン製の調理器具。金属製のフライ返しは昔から使われていて、見た目もスタイリッシュですが、その半面、使い続けることでコーティングに傷がついてしまう可能性も。やむをえず使うときは、強くこすらないなどの注意が必要です。

また、シリコン製のフライ返しを使う場合は、耐熱温度を必ず確認してください。耐熱温度が低い商品は、ちょっとフライパンの中に入れておいた隙に、樹脂部分が溶けてしまうことがあります。フライパンの表面温度は200℃以上になりますので、調理器具を購入するときには、耐熱温度も意識してみてくださいね」

2. 空焚きをしない
「料理のレシピでよく見かける、食材を入れる前にフライパンを熱するという工程。実はこれ、特にフッ素(テフロン)加工のフライパンでは絶対にやってはいけないことです。なぜなら、熱せられることによって素材にダメージが生じ、コーティングがはがれやすくなってしまうため。フッ素樹脂は、温度が高くなりすぎると有害物質が放出されるという報告もありますので、注意が必要です」

3. 強火で使いすぎない
「空焚き同様、高温で調理をすることもフライパンにダメージを与えます。強火で調理し続けることにより、外側は焼き色がついても内側まで火が通っていない状態が生まれることも。一般のご家庭で、コーティングされたフライパンを使って作る料理であれば、弱火〜中火の火力で十分です」

4. 使用後、すぐに水に浸けたりしない
「フッ素(テフロン)加工やマーブルコート加工、ダイヤモンドコート加工のフライパンは、高温に加え、急激な温度差にも弱いです。そのため、使い終わった後すぐに水に浸けたり、洗ったりするのは避けてください。急激に冷えるとフライパンの金属が伸縮し、コーティングがはがれる原因になります。フライパンが完全に冷める、もしくは手でさわれるくらいにまで冷めてから洗うようにしましょう」

5. 硬いスポンジで洗わない
「使い終わったフライパンを洗うときは、調理面を傷つけないよう、なるべくやわらかいスポンジで洗いましょう。スポンジによっては片面がザラザラしている物や、研磨剤入りの物もありますが、それも避けたほうがいいですね。もちろん、たわしでゴシゴシこするのはNG。もし、こびりついた汚れがどうしても落ちない場合は、シリコン製のヘラなどで削いでから洗うと、フライパンへのダメージを少なくすることができます。

また、コーティング加工されたフライパンを洗うときに使う洗剤は中性洗剤、もしくは水やお湯のみで汚れを洗い流すのがおすすめです。酸やアルカリが強い洗剤を使って浸け置きなどをすると、コーティングを傷めてしまうことがありますので、なるべく使わないようにしましょう。洗い終えたフライパンは、布巾で水気を拭き取るか、自然乾燥でも大丈夫です」

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6. 保管の仕方に注意する
「収納スペースの都合上、フライパンを重ねて仕舞っている方も多いと思います。ですが、コーティング加工されたフライパンの表面はとてもデリケート。ぶら下げたり、立てた状態で保管したりするなど、なるべく重ねて収納しないのが理想です。どうしても重ねるしか方法がないという場合も、重なる部分にやわらかい布を挟んだり、表面をこすらないよう丁寧に扱ったりといった注意を払うようにしましょう」

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コーティングが丈夫なフライパンを選びましょう

今回ご紹介したフライパンの扱い方、皆さんはどれくらい実践できていましたか?風間さんによると、選び方や使い方に少し気をつけるだけで、フライパンの寿命が大きく変わってくるそうです。

「表面がコーティングされたフライパンは、その構造上、時間とともに劣化していくのは避けられません。そのため、使用するときはできるだけコーティング面を傷つけないように注意することが、フライパンを長持ちさせる上で必要不可欠です。フライパンを購入する際、傷がつきにくいコーティング素材を選ぶのもポイント。
その点、フレーバーストーンは、ステンレス板を使った50万回※の耐摩耗テストをクリアしているので、コーティングがはがれにくいだけでなく、フライパン自体も長持ちすると思います」

※一般財団法人 日用金属製品検査センター調べ


風間章子さんプロフィール

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料理家。調理師。1974年生まれ。イタリアンレストラン&バー「PAPER MOON」で修業し、カフェやダイニングバーの立ち上げに携わる。雑誌や広告、ウェブなど、さまざまな媒体でメニュー提案、料理監修などを手掛ける。現在はキッチンスタジオ「人形町キッチン」を運営。料理の楽しさを伝えることを目的に、料理教室を主宰。

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